FX失敗談

スワップポイント狙いのトルコリラで200万円近くの大損失!これが高金利通貨の恐怖......

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トルコリラスワップ失敗談

非常に金利が高く、FXに限らず外貨預金・債券などでも人気の『トルコ』。

今回は、そんなトルコの通貨『トルコリラ』の『スワップポイント』に魅せられた方の失敗談です。

スワップは魅力的だけどね…リスクも高いから、軽い気持ちで挑むと大変なんだ。

 

投稿者プロフィール

主婦

裕子さん

40代女性 専業主婦

関東に住む40代の主婦。

子供の中学進学を機に、副業デビュー!?

  • 時期:2015年末~2017年1月
  • 投資経験:なし
  • 運用額:200万円
  • 損失額:約180万円

 

この記事に出てくる用語

  • スワップポイント:FXで金利の高い通貨を保有しているともらえる金利のようなもの
  • ダブルボトム:『W』の形のように、二度底値を付けてから反発するというチャート形状
  • レバレッジ:FXの仕組みで、自分の入金額以上の取引ができるシステム。最大自己資金の25倍まで取引ができる。
  • 含み損:保有している通貨が購入した時よりも下落し、『今決済すると損失が発生する』状態(⇔確定損)
  • ロスカット:含み損が大きくなり、マイナス(入金額以上の損失)になる前に強制的に決済させられること

 

FXなんて怖いけど、スワップ運用ならできるかも…

下の子が中学生になり、だいぶ育児も落ち着いた頃に「そろそろまた働いてもいいかな~」なんて思うようになりました。

ずっと育児のために我慢してきたので、ちょっと自分のお小遣いが欲しいなって。

 

しかし、10年以上ブランクがある私が働けるのなんて、せいぜいパートくらい......

それと私は持病があって、あまり長距離の通勤や力仕事はできません。

そうすると理解してくれるところは少なく、結局いい場所は見つかりませんでした。

 

「じゃあ、ネットでできる副業ならどうだろう…」

 

そう思って調べているうちに、『トルコリラ』というものがあることを知りました。

 

「えー、FXなんて絶対ムリ!怖い!」

 

最初はそう思っていたのですが、調べているうちに段々と魅力を感じるようになっていきました。

  • 買ったり売ったりを繰り返す必要はない
  • 金利のような感覚で、ずっと持っているだけ
  • FXだけど、感覚的には外貨預金のようなもの

こんなことを聞いて『それなら私にもできるかも・・・』と思って、独身時代の貯金200万円を引っ張り出して挑戦してみることにしました。

 

特に金利が高かったトルコリラを選択

当時、スワップポイントといえば『トルコリラ』か『南アフリカランド』の二つが人気でした。

どちらもある程度のリスクがあると思ったのですが、スワップポイントが高く当時史上最安値だったトルコリラを選択。

ちょっと下落しても、スワップポイントが溜まれば取り返せるだろうと過信していました。

この選択が、後にとんでもないことを引き起こすのですが・・・。

 

ちなみに今では人気になったメキシコペソですが、当時はまだマイナー。

一部のFX会社で扱いがありましたが、今よりスプレッドがずっと広く、スワップポイントも低かったので運用に耐えるものではありませんでした。

 

これが、2015年末頃のトルコリラ円のチャートです。

当時トルコリラは40円を割るかどうかという水準で、2011年末頃に付けた底値付近で推移していました。

今では笑い話のような話ですが、当時は結構『ダブルボトム』『ここで反発する!』みたいな声が多かったんですよね。(煽りかもしれませんが・・・)

 

当時私は41円でポジションを保有。

今思えばかなり危険なのですが、レバレッジ約4倍で20万通貨を保有していました。

当時もスワップポイントは1万通貨あたり100円くらいでしたので、1日2,000円、月に6万円くらいのスワップポイントが得られる計算。

夢のスワップ生活!とは言えませんが、お小遣いにしては充分な額です。

 

運用後しばらくはちょっと含み損を抱えたりしながらも、順調にスワップポイントが溜まっていきました。

 

2016年7月、トルコで大事件・クーデターが発生!

トルコクーデター発生時のニュース記事

トルコクーデター発生時のニュース記事

そんな平穏を打ち砕いたのは、2017年7月16日のことです。(現地時間では7月15日)

トルコで、大統領の命と政権を狙ったクーデター(反乱)が起きたのです!

 

結局大統領は難を逃れてクーデター『未遂』事件に終わったのですが、それでめでたしめでたし、という訳には行きません。

  • 世界中の国や投資家がリスク回避のためにトルコから資金を引き揚げ
  • 大統領は疑わしき公職・議員・教員など1万人以上を粛清(逮捕・解任など)
  • 報道やSNSなど様々な規制を強化

などなどの混乱があり、トルコ経済はどんどん窮地に立たされていくことになります。

クーデター直後のトルコリラの急落はまだ耐えられるレベルだったので、回復を期待して持ち続けることに…

 

しかし、その後もトルコリラの下落は止まることなく…

結局、2015年の12月に41円で買ったトルコリラは、2017年1月には29円になってロスカット

(正確には、スプレッドが広がってもう少し下がロスカットラインでした。)

 

200万円あった資金は、最終的に20万円ほどまで減少してしまったのです…

 

失敗談まとめ

  • スワップポイントの手軽さに惹かれて、2015年12月にトルコリラの運用を開始
  • 当初は運用資金200万円で毎月6万円くらいのスワップポイントが貰える見込み
  • しかし2016年7月にトルコでクーデター未遂が発生!トルコリラ急落!
  • 最終的に2017年1月の暴落でロスカット!
  • 200万円あった資金が20万円に……

 

出たね、トルコリラ
そんな有名なんですか?
この話みたいに、『スワップ生活』を夢見る人々を血祭りに上げて来た恐怖の殺人通貨だよ

(ワシも200万溶かした)

(俺も100万溶かした)

……

 

スワップポイントとは?

スワップポイントとは、FXにおける『金利』のようなものです。

日本の金利は長らくゼロ金利状態が続いていますが、海外には日本よりもずっと高い金利の国があります。

FXでそのような国の通貨を保有していると、金利の差分を日割りで貰うことができるのです。

この金利のことを、『スワップポイント』と呼びます。

略して『スワップ』『スワポ』とも言うよ。

 

スワップポイントのイメージ

このスワップポイントは、売買を繰り返すことなく保有しているだけで貰い続けることが出来るので、『ほったらかし運用』として非常に高い人気があります。

寝ててもウハウハってこと?
でもね、今回の体験談みたいに為替変動でスワップポイント以上に損失が出ることもあるから注意が必要だよ。

 

スワップ運用の落とし穴

  • 売買を繰り返す必要はなく、保有しているだけでOK!
  • トルコリラは年間20%!レバレッジ3倍で60%!
  • 夢のスワップ生活!

といったように表向きのスペックだけ見ると非常に魅力的な『スワップ運用』ですが、大きな落とし穴があります。

それは、スワップポイント以上に為替損益が出る場合があるということ。

というか、そのパターンの方が多いんだ。

 

特に顕著なのが、今回のテーマにもなったトルコリラ。

体験談は2017年1月でロスカットとなっていますが、その後も下落が止まることはありませんでした。

2005~2018年のトルコリラ円チャート

2018年末には約20円。

およそ3年で貨幣価値が半分にまで下落したことになります。

 

米ドル豪ドル南アランドメキシコペソのチャート

一方、こちらは同時期の米ドル円・豪ドル円・南アフリカランド円・メキシコペソ円のチャートです。

米ドル・豪ドルについては円安円高で上下はしていても、長期的にはレートが戻ってきているのが読み取れます。

一方、南アフリカランド・メキシコペソは長期的な下落トレンドで戻ってくる様子がありません。

新興国通貨とは、こういうリスクが付き纏うのです。

 

仮に、これらの高金利通貨を2014年1月~2018年12月までの5年間、レバレッジ1倍で100万円分保有したらどうなっていたかをまとめてみました。

  • 米ドル円(105円 → 109円):+3.8万円、スワップ+1.2万円、合計+5.0万円
  • 豪ドル円(93円 → 77円):-16万円、スワップ+11万円、合計-5万円
  • 南アフリカランド円(10円 → 7.6円):-24万円、スワップ+19万円、合計-5万円
  • メキシコペソ円(8円 → 5.5円):-31万円、スワップ22万円(※)、合計-9万円
2014年1月の始値と2018年12月の終値を基準に、ヒロセ通商のスワップ履歴を基に計算しているよ。
なんでヒロセ通商なの?
昔から取引通貨ペアが多かったのと、スワップ履歴がCSVで確認できるから計算が楽だったんだ。
(※)ちなみに2017年以前のメキシコペソは取引環境が悪かったから、スワップポイントはかなりおまけして計算してるよ。

 

あれ、よく見るとトルコリラが乗ってない
あ、めんごめんご。

 

  • トルコリラ円(49円 → 20円):評価損益-59万円、スワップポイント36万円、合計-23万円
ひえええええ
レバレッジ1倍でこれだからね。レバレッジ3倍以上だとほぼ死亡だよ。
ちなみに、スワップ運用する人はレバレッジ3~5倍くらいにしている人が多いんだ。

 

ポイント!

  • 高金利通貨のスワップ運用はレバレッジ2~3倍程度に抑えよう
  • 米ドル・豪ドルなどのメジャー通貨でも、3~5倍くらいがギリギリ

 

リスクを抑えた『サヤ取り』で美味しいところ取りをしよう

実は、スワップポイントの付与額はFX会社によって大きく異なります。

 

FX会社 買いスワップ 売りスワップ
A社 +100円 -120円
B社 +70円 -80円
C社 +90円 -140円
例えばこんな感じなんだけど、これを見て何か気付くかい
うーん、『A社がいい』かな?
惜しいね。もうちょっと視野を広げてごらん。

 

FX会社 買いスワップ 売りスワップ
A社 +100円 -120円
B社 +70円 -80円
C社 +90円 -140円
大事なのはここだよ
あっ、B社は売りのマイナスも小さい!
そうなんだ、これを上手く使うと凄いことができるんだよ。

 

スワップポイントサヤ取り

  • 買いスワップポイントの高いFX会社で買いポジション
  • 売りスワップポイントの安いFX会社で売りポジション

このように同数のポジションを持つことで『両建て』状態となり、為替評価による損益は±ゼロになります。

 

  • 上昇 → A社はプラス、B社はマイナス
  • 下落 → A社はマイナス、B社はプラス

そして、A社とB社両方でスワップポイントが発生することから、+100円 -80円 = 20円のスワップポイントだけを為替リスクなく受け取ることが出来ます。

 

ポイント!

  • プラススワップの高いFX会社で買いポジション
  • マイナススワップの安いFX会社で売りポジション
  • 買いスワップ > 売りスワップの関係が条件
  • 為替変動による利益は相殺されて±ゼロ
  • スワップポイントの差額だけを受け取ることができる
この仕組みを『サヤ取り』(アービトラージ)と言うんだ
ワシもこれを利用して運用しているよ

 

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