FX失敗談

イベント時の海外FX両建てトレードで大失敗!必勝法だと思ったらまさかの5連敗…

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海外FX両建て失敗談

リーマンショック、チャイナショック、スイスフランショック…

相場の世界の『急変』は往々にして、予期せぬ時にやってきます。

というか、予期できないからこそ急変するのですが。

 

しかしその一方で、ある程度予期できる急変もあります。

それは雇用統計、選挙、Brexitなど…

これらのイベントはどちらに動くかを読むのは難しいですが、『いつ動くか』はあらかじめ決まっています。

 

この記事では、そんな『急変のタイミング』と『海外FXの特性』に目を付けた方の体験談を紹介します。

こういうこと考えるのは楽しいよねえ。

 

投稿者プロフィール

エンジニアの男性

黒田さん(仮名)

30代男性 既婚 会社員

都内勤務のエンジニア(SE)。

元々FXの裁量トレードをしていて、ふと目にした海外FXの広告から閃く。

  • 時期:2018~2019年
  • 投資経験:FX1年
  • 運用額:10万円(今回)
  • 損失額:約5万円

 

この記事に出てくる用語

  • レバレッジ:FXで自己資金以上の金額を運用できる仕組み
  • ロスカット:自己資金以上の損失が出そうになった時に強制的に取引が終了する仕組み
  • エントリー:ポジションを持つ(実際に通貨を買ったり売ったりする)こと
  • スプレッド:買値と売値の差。空港の両替レートのイメージ。

 

海外FX業者の特徴に目を付ける

このお話では日本のFX業者と海外FX業者のルールの違いが重要になってくるので、まずはその説明をさせて頂きます。

そもそも法律上の扱いや税金なども異なるのですが、トレードに直結する違いとして

  • レバレッジに関するルール
  • ロスカット(強制決済)に関するルール

の二点が挙げられます。

 

まず、レバレッジについては日本のFX業者は『最大25倍』というルールがあります。

一方で海外FX業者にはこの制限がなく、中には何百倍というレバレッジを掛けられる業者も。

(※海外業者全てに上限がないという訳ではなく、日本のように制限がある国も存在します。)

 

次に、ロスカットに関しては日本のFX会社の場合『証拠金維持率4%を下回ったら強制決済』つまり、レバレッジが25倍を超えたらその時点で強制終了です。(※)

また、稀ではありますが一瞬の急落で強制決済ができなかった場合には証拠金がマイナスになり、元本以上の損失を負う可能性があります。

一方で海外業者の場合は『ゼロカット』と言って、評価額がゼロになったら終了、元本以上の損失を負うことはありません。(※)

(※:どちらもFX業者や通貨ペアによってルールが異なる場合あり。)

  • 国内FX:レバレッジ最大25倍、急落で元本以上の損失あり
  • 海外FX:レバレッジは数百倍、急落でもゼロカット

まとめるとこんな感じです。

この海外業者の特性を最大に活かしたトレードに挑戦したお話をさせて頂きます。

 

ここだけ切り取ると『海外FXすげー!』みたいに見えますが、法的な扱いやその他の違いもあり、必ずしも良いとは言い切れません。

今回紹介する体験談において、この仕組みを利用したので一部を抜粋して紹介しています。

 

目を付けたのは『イベント時の急変』

この違いを最大限に活かせると感じたのは、雇用統計や選挙などのビッグイベント。

一瞬で大きな値動きが起こる事を逆手にとって、2業者間で両建てすればいいのでは!?というのが作戦です。

 

具体的に言うと、こうです。

まず、海外の高レバレッジ業者AとBの口座を用意し、どちらも1万円くらい入金。

口座Aでイベント直前にハイレバレッジでロング(買い)。

同じタイミングで、口座Bはショート(売り)。

そして…

  • イベントで急騰:口座Aが爆益、口座Bはゼロカットで1万円の損失
  • イベントで暴落:口座Aはゼロカットで1万円の損失、口座Bは爆益

 

どっちに転んでも爆益www必勝法見つけたわwwwww

 

結果は3連敗、現実は甘くなかった

さて、結論から言うとこの手法、雇用統計でチャレンジしたのですが…惨敗でした

失敗は次に向けて改善したのですが、毎回違う原因でやらかしてしまいました。

 

1回目(2018年8月):エントリーが早すぎて失敗

最初の敗因は、エントリー(購入)のタイミング。

初回ということもあって緊張していたため、余裕を持って雇用統計が発表される5分前にポジションを建てて準備OK!

 

・・・結果、雇用統計が発表される前のピクピクした値動きで上下に振れて両方ロスカット

雇用統計が発表される前にチャレンジ終了です。

 

マイナス2万円。

 

2回目(2018年9月):スプレッドが拡大しすぎて失敗

今度は前回の反省を活かして、発表30秒前にエントリー!

これで前みたいなことにはならないだろう…!

 

・・・と思ったら、発表の瞬間にスプレッドが拡大。

雇用統計発表の数秒後に両方ともロスカットされて終了

 

累計、マイナス4万円。

 

3回目(2018年10月):利確するタイミングを逃して失敗

その次は少しレバレッジを抑えめにして、スプレッドくらいじゃロスカットされないように調整

今度こそ発表後を上手く乗り切るぞ!

 

雇用統計が発表され、ドル円は急上昇!

ショート口座はすぐにロスカットされたけど、ロング口座はグングン利益を伸ばす!

まだまだ伸びる、もっと、もっと……あれ?

 

・・・結果、勢いがあったのはほんの数十秒。

すぐに元のレートに戻り、ロング口座の利益は+2,000円で終了

ショート口座がマイナス1万円なので、差引マイナス8,000円です。

 

累計、マイナス4万8000円。

 

番外(2018年11月):残業でトレードできず不戦敗

この日はたまたま仕事が忙しく、雇用統計の発表に間に合わず。

雇用統計は月初の金曜日の夜に発表されるので、残業や飲み会と重なる可能性が高いかもしれませんね。

 

振り返ってみると、この時の値動きはまあまあ良かったので勝てたかもしれない...(逃した魚は大きい)

 

4回目(2018年12月):値動きがなさすぎて失敗

前回は欲張って利益を取り損ねてしまったので、今度は欲張らずに取れるだけ取りにいこう。

『頭と尻尾はくれてやれ』

うん、いい言葉だ。

この精神で、深追いせずにグッと来た初動を確実に掴もう。

 

・・・結果、雇用統計での値動きがほとんどなくプラスにもマイナスにもならずに終了

正確にはスプレッドと決済タイミングがずれた影響でマイナス2,000円。

 

累計、マイナス5万円。

 

4回の失敗で心が折れて挫折!

結局、その次の雇用統計(2019年1月)は新年早々なので危ないと思ってノータッチ。

2月も値動きが少なく、約半年続けてマイナス5万円という散々な結果に終わってしまいました。

 

予想では毎回3万円くらい勝てるんじゃないかと踏んでいたのに……無念です。

次は自動売買スクリプトでも組んで挑戦してみようかと思います。

 

失敗談まとめ

  • 海外FXは『レバレッジが高い』『ゼロカット』という特徴がある
  • これを利用して、イベント時に2口座で両建てトレードに挑む
  • 前後の変動やスプレッド拡大、全戻しなどで撃沈に次ぐ撃沈!

 

一見上手く行きそうだったのに…
実際にやってみると意外なところがボトルネックになるってことは多いよね。
でも問題を取り除いていくとワンチャンありそうだね。

 

それにしても海外FXって凄い!
確かに日本のFXにはない魅力があるけどね、トラブルも多いから注意が必要だよ。

 

海外FXの特徴

体験談の中でも触れていますが、海外FX業者には以下のような特徴があります。

  • レバレッジ上限が大きい
  • 追証などはなく、ゼロカットシステム

なお、海外FXというのは日本の金融取引法に基づく登録をしていない、海外で運営されるFX業者のことです。

海外資本(外資)だけど国内で登録しているサクソバンク証券やIG証券はルール上『国内FX会社』に分類されます。

ここで書いているのは『こういうところが多い』という意味で、『海外FX業者は全部こう』という意味ではないよ。

 

 

レバレッジ上限が大きい

日本のFX業者はレバレッジの上限が25倍までと定められています。

2010年以前は規制がなくFX業者による自主規制でしたが、2010年に50倍、2011年には25倍が上限と定められました。

2018年には『レバレッジ上限10倍に規制』なんて動きもあったよ。結局ポシャったけど。

 

レバレッジ規制の背景には、FXブームの波に乗って安易にハイレバレッジの投資を行って多額の損失を被る人が続出していたことが挙げられます。

でもね、レバレッジ25倍なら安全という訳ではないよ。

 

一方、海外FX業者にはこの上限が適用されません。

(海外FXは全て無制限という訳ではなく、各国のルールに基づいて上限が設定されています。)

  • XM:最大888倍
  • TitanFX:最大500倍

日本でも人気のFX会社を例に挙げると、レバレッジはこのようになっています。

このように非常に高いレバレッジを掛けられることから、少ない資金でも大きなリターンを得られる可能性があるのが特徴です。

ドル円フルレバ888倍で12pips抜けばお金が倍になるよ
逆行した瞬間に死ぬけどね

 

追証などはなく、ゼロカットシステム

国内FX会社の場合、含み損が膨らんで証拠金維持率が100%以下になる(リアルタイムのレバレッジが25倍以上になる)と『ロスカット』または『追証』が発生します。

  • ロスカット:それ以上損失が拡大しないように強制的に決済
  • 追証:追加証拠金。ポジションを残すなら追加で入金してねという連絡
ルールはFX会社によって異なるよ。『追証 → 更に維持率低下したらロスカット』もあれば『追証なしで一発ロスカット』のもあるよ。

 

これに対し、海外FX業者の多くは『ゼロカット』というシステムを採用しています。

簡単に言えば、口座の評価額がゼロになったらその瞬間に取引強制終了というもの。

 

両者の差が明確に表れるのが、『ショック』の類です。

瞬間的な急落でロスカット注文が約定しなかった場合、国内FX会社の場合は口座残高がマイナスとなり、補填を求められる場合があります。

国内FXのロスカットルール

一応ルール上はこうなってるけど、実際にはFX業者との話し合いで減額や免除されることもあるよ。
滅茶苦茶めんどくさいけどね。

 

一方で海外FX業者の場合にはショックなどに関係なく、ゼロを下回ったら終了、以上。です。

  • 国内FX会社:急変時には評価額がマイナスとなり、元本以上の補填が必要になることも
  • 海外FX業者:急変時関係なくゼロになったら終了。

 

海外FXの注意点

『高レバレッジ』と『ゼロカット』の二つだけ見ると凄く優秀に見える海外FX業者ですが、注意しなくてはいけない点もあります。

  • 税務上の取り扱いが違う
  • 出金などでトラブルになることも

これらについて確認していきましょう。

ワシは税理士ではないから、あくまで一般論として書くよ。

 

税務上の取り扱いが違う

国内FXの場合、得た利益は『分離課税』と言って給与などの所得とは別枠で計算されます。

年収2000万円の人も、年収300万円のヒトも、FXで得た利益に掛かる税金は等しく20.315%(所得税15% + 復興特別所得税0.315% + 住民税5% )です。

また、損失が出た場合は3年間繰り延べをして翌年以降の利益と相殺することができます。

 

一方、海外FXの場合は給与などと一括で課税される『総合課税』。

所得によって所得税率が変わるため、年収が高い人・FXの利益が大きい人ほど税金が高くなります

ざっくり言うと『年収+FXの利益が600~700万円』以上になると海外FXが不利になるよ

 

単純な税金額だけでばく、損失が出た場合の繰り延べ・所得による社会保障なども考慮する必要があるので注意しましょう。

 

出金などでトラブルになることも

これが海外FX業者で一番怖いケースです。

入金して、利益が出たから出金…と思ったら出金拒否。

『悪徳業者』『アカウント乗っ取り』『本人確認系のトラブル』などが考えられますが、いずれのパターンであっても戦うには相当な時間とエネルギーが必要になってきます。

  • 現地の法律に基づいて争う必要がある
  • 日本語サポートに対応していない業者は更に厳しい
  • そもそも問い合わせに返答がないこともザラにある

仮に相手が日本企業でも大変なのに、これらのハードルを乗り越えて戦うのは本当に厳しい戦いです。

結局は泣き寝入りする人が多いのが実態です。

誤解しないで欲しいんだけど、『海外FX = 悪』ではないよ。もちろん優良なFX業者もいるし、ワシも時々使ってるよ。
でも、税務上の取り扱いやリスクについて充分な理解をしないまま手を出すことはおすすめできないね。

 

ポイント!

  • 海外FX業者はレバレッジ上限が非常に高い
  • ゼロカットにより、急変時にも元本以上のダメージを受けることはない
  • しかし、税務上の取り扱いが異なる点、悪徳業者の存在やトラブルには注意が必要

 

投資全般に言えることだけど、くれぐれも余裕資金でね。

 

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